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 第一回 SHARE BIZ JAPAN

12/1に開催された『SHARE』刊行記念イベント
題してSHARE BIZ JAPANに行ってきました。
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NHK出版に招待していただいたのですが、参加者の大半はネット関係者で、
書店から参加してるのは私だけという完全アウェー状態でしたが(苦笑)
今年最後の大型話題商品『SHARE』にも関係するたくさんのシェア事例が
わかったので、ブログを介してシェアしていきたいと思います。

SHARE BIZ JAPANの第一部ではこの本の監修をしている
インフォバーンの小林弘人さん、パス・ザ・バトンや
スープストックトーキョーを経営している遠山さん、
デイリーポータルZの林さんという3名の方がそれぞれ
シェアについて語っていました。3名の話を下にまとめます。

小林さん
SHAREのキーになるのはコラボレート消費(Cワード、コミュニティ)
シェアには3つのパターンがある。

プロダクトサービスシステム PSS
物ではなく、価値にアクセスするという考え方
ex)駐車場や車のシェア、空いている部屋を時間単位で貸し出すなど

再配分市場
いらなくなったものを必要な人に渡す。
ex)子供服やベビーカーおもちゃのシェアなど

コラボ的ライフスタイル
何かをしてあげる代わりに、何かをしてあげるというシェアなど
ex)個人間融資など

『SHARE』をシェアしよう。ということで、初回出荷分にはシェアコード
というのが帯に印刷されている。このコードを専用のサイト
http://www.share-biz.jp/share/
にコードを入力すると、その本がどこにいったのかがわかる。
読み終わった本を他の人にシェアして、そのひとがまたコードを
入力すると、その本がどこへ移動したのかがわかるという仕組み。
また気に入ったワードをシェアしたりもできる。

遠山さん(パス・ザ・バトン代表)
日本が世界に発信できることは2つある。
・Cool Japan → 個人のこだわりやカルチャーをパスする。
・日本の精神性 → ていねい。きれい。
古着というもの汚い、古臭いという概念を変えたい。

林さん
デイリーポータルZでやったシェア的な企画
ちょっとみてきて自分の思い出の場所などが今どうなってるかを
みてきてほしいという依頼を書きこむと誰かが
そこを見てきて写真を送ってくれる。
→見てきてと言う人より、みてきてくれる人のほうが多い。
石リレーある石を東京まで運んでもらう。
→思ったより悪い人はいない。

その他、セッションで気になった部分
・商売をするうえで先にマーケティングはない。
・やるときはうまくいかないことを想定してやる。
 またダメでもやり続ける。
・美意識を捨てる。
・サイトを作るときはだれにでもわかるように。
・スープストックのターゲットは0歳から100歳。
 (すべての人がターゲット)
・自分が納得したものをこちらから投げる
・物語(ストーリー)が重要。
→物そのものに価値がなくても、想いが詰まっているだけで
 そのものが輝いて見える。
・テクノロジーの進化によって、リアルでの交流が増えたり、
 新しいコミュニティができてきている。
・人が介在したものがこれからは広がっていく。

SHARE=再接続
・ちょっとした思いつきがビジネスに繋がる。
・思いつきと行きたい先だけさだまっていれば、
 その行程は幾重にもある。

不景気の今だからこそ、SHAREを使ったビジネスのチャンス到来。
ただ、SHAREはビジネスになりづらい面もあるのは確かとのこと。

こんなところでしょうか?『SHARE』のプルーフ(製品見本)を
読んだ限りでは、『FREE』のように話題になる可能性がかなり高い
本だと思います。前半は少しつまらない部分があるけど、パート2の
グランズウェルのあたりから、引きこまれていくことまちがいなし。
発売日は12/18(配本日なので書店に並ぶのはその1日後くらい?)

現在、一部書店では先行販売を実施中。ひと足お先に読みたい方は
はやめに大型書店に足を運んでください。売り切れたら18日まで
手に入りませんよ!

シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略
レイチェル・ボッツマン ルー・ロジャース 小林 弘人

日本放送出版協会 2010-12-16
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プロフィール

diesuk (ダイスケ)

Author:diesuk (ダイスケ)
丸の内にある本屋で遊ぶ野良猫書店員。文芸書が好きなビジネス書担当。HONZレビュアー。映画、音楽、ファッション、ライブにいくこと、おしゃれをすることが好き。かわいいもの、美しいもの、シンプルなもの、遊び心のあるものが好き。


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