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道徳という名の少年 ★★★☆☆3.5

エースという名の季刊の機関誌に文芸の書評を書いています。
今回は桜庭一樹さんの『道徳という名の少年』を取り上げました。

桜庭一樹さんというと、私の中では『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』や
少女七竈と七人の可愛そうな大人』などの、ライトノベル調で、美しい少女の
苦悩を描いた作品の印象が強いのですが、今回の作品もそういった系譜。
かなり毒気の強い作品なので、これは好き嫌いが分かれると思います。

この作品は連作短編でタイトルである道徳(ジャングリン)という名の少年を
中心に、その母(町で一番の美女が産んだ4姉妹の物語)や、父、息子と
いった具合にジャングリンの一族の物語となっています。

目を惹くのが、美しい装丁とブックデザイン。大人の童話といった雰囲気。
挿絵も刺激的なもので、プレゼントにはちょっと向かないですが(苦笑)
桜庭一樹さんが好きな人にはオススメの1冊です。

道徳という名の少年
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「道徳という名の少年」桜庭一樹

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プロフィール

diesuk (ダイスケ)

Author:diesuk (ダイスケ)
丸の内にある本屋で遊ぶ野良猫書店員。文芸書が好きなビジネス書担当。HONZレビュアー。映画、音楽、ファッション、ライブにいくこと、おしゃれをすることが好き。かわいいもの、美しいもの、シンプルなもの、遊び心のあるものが好き。


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